中学生活を充実させること

 JYは中学年代の子どもたちが野球をするためのクラブチームですが、創立当時からずっと大切にしていることの一つに、「野球をしている前にまずは中学生として充実した日々を送ること」ということがあります。
 中学生として充実した日々を送るって、どういうことなんでしょうか。
 それは学校での授業や学習、課外活動、委員会活動、生徒会活動などの全ての活動に対して、前向きに、やる気をもって取り組む毎日を送ること。
 学力の高い低いだけが問題ではありません。
 テストの点数を上げることばかりを目標にするのではなく、第1に大切にしたいのは学校生活に積極性を持って取り組むことです。積極的に学び、前向きに物事に取り組むところから、成績などの結果はついてくるものでもあります。
 でも、具体的に何を頑張ればいいのか、わからない子もいます。
 自分は頑張っているつもりでも、それが他者から見ての評価につながらない子もいます。
 そこでJYでは子ども、親、クラブが一丸となって【「学校での自分を知る」活動】を行います。
 学校での自分。それを知る手がかりになる客観的な物差しとは、そう、「成績表」です。
選手は、自分の成績表の観点と評価を元に、自分の長所短所、今後努力するべきポイントを分析します。
 例えば「自分では元気一杯のつもりだったけど、先生から見たら、おとなしい(特に授業中)ってみられてるのか」などに気づくことができます。
 次に、その分析を元に、日々の努力目標を立てます。
「授業でもっと発表をたくさんする、発表するためには授業の予習も必要」とか。
 そして、実行に移します。
 実行に移しながら、先生方からアドバイスをいただきます。
 そして、学校生活をさらに充実させていきます!
 ・・・実際にやってみると、これらは、中学球児が自分一人でやり切るにはちょっとハードルが高いことです。
 そこで、周りの大人の出番となります。
 親は分析を子どもとともに行いながら、本人の努力目標に向き合います。
 副産物としては、等身大の我が子の弱点がわかってしまうこと・・・これが辛かったりするのですが(汗)。でも、それがあってこそ適切な見守りをすることができます。
 クラブは活動の一部始終を都度チェックしながら、見守ります。
 大多数の子にとっては「クラブからやらされる」がきっかけ。ですがそれでいいと思います。自分が成長していくことが嫌な子は一人もいません。自主性は後からついてきます。
 こういった活動は、何よりも中学校の先生方に多大なご理解とご協力をいただいて成立しています。
 クラブは、定期的な学校訪問、活動報告をはじめ、学校との連携を重視して活動を続けています。